障害者雇用の質を高めるため、一人ひとりが活躍できる環境づくりを
—「マイリク」導入に至った経緯を教えてください。
弊社は、キャムコムグループの特例子会社としてグループ6社(弊社含む)の障害者雇用を担うとともに、自社で培った知見を活かし、企業の障害者雇用支援事業を展開しています。
近年は法定雇用率の達成だけでなく、障害者一人ひとりの能力発揮の促進と成果の事業活動への活用、キャリア形成の機会提供と適正な評価による雇用の安定といった、障害者雇用の「質」の向上が求められています。弊社でもITスキルや専門性を発揮する社員が多く活躍しており、その力を最大限に引き出すため、個々の特性に配慮しながらチームで成果を出すことができる支援を重視しています。
現在は障害のある社員約10名に対し1名のチームリーダーを配置し、業務や体調・精神面を継続的にサポートすることで、入社後3年後に80%という高い定着率を実現しています。
一方で、特例子会社として専門的な支援体制を整えているからこそ、支援担当者によるフォローや面談に加え、客観的なデータを継続的に把握することで、支援の質をさらに高めたいと考え、LINE公式アカウント拡張ツール「マイリク」を導入しました。
人による支援に、デジタルの見守りをプラス。小さな変化も見逃さないために

—実際に「マイリク」を導入してみて、どんな効果・成果が見られるようになりましたか?
まず、事前に「マイリク」利用に際しての説明会を実施し、目的やメリットを伝える機会を設けました。その結果、約9割という高い登録率でスタートを切ることができました。
現在はパルスサーベイのアンケートを週1回実施しています。その際、独自の質問項目を追加しました。
—具体的にはどのような質問を追加したのですか?
睡眠状況や今週気になったことを追加し、自由記述もできるようにしました。睡眠は生活リズムやストレスの影響が表れやすく、体調変化のサインを把握する手がかりになります。自由記述については、日々の業務日報とは別に、あえて用途を限定しないことで、気づきがあるのではないかと考えたからです。
実際の運用では、業務日報では把握できなかった本音が届くようになりました。人間関係の不安や仕事上の悩み、家庭での出来事などを率直に共有してもらえることで、早期の気づきや支援につながっています。また、文字にすることで本人が気持ちを整理し、前向きな状態を取り戻すきっかけに繋がったケースもあります。
また、アンケートの結果が蓄積され、離職予兆がスコア化されることで、コンディションの波が可視化でき、不調が見た目の様子に現れる前に声をかけられるようになっています。継続的に変化を捉える「マイリク」のデジタルの良さと、「人」でしか寄り添えないアナログの組み合わせが、より質の高い定着支援につながっていると感じています。
障害の有無ではなく、「働く人」として活躍できる社会を目指して

—特例子会社として、貴社が抱いておられる今後への思いをお聞かせください。
弊社が目指しているのは、「障害者」「健常者」という区分にとらわれず、一人ひとりを「働く人」として尊重し、それぞれの能力を発揮できる社会です。
障害のある方の中には高いスキルや可能性を持つ方も多くいます。一方で、それを活かせる環境や成長機会を十分に提供できている企業はまだ限られています。企業には、障害のある方に成長の機会を提供し、活躍につなげるための経験やノウハウが求められています。
だからこそ弊社は、自社で培った障害者雇用の知見や成功事例を発信し、多くの企業の支援につなげていきたいと考えています。その取り組みの一つとして「マイリク」を活用し、より多くの企業に価値を届けていきたいですね。



