働く人を大切にするためにもスタッフ管理の整備は必要。LINEやマイリクにその役割を期待
—マイリクの導入前は、どんな課題をお持ちでしたか?
当社は介護人材サービスに特化した事業を展開しています。現在は全国13エリアに拠点を広げて介護職の人材派遣を提供しており、また、特定技能の登録支援機関となりましたので、外国籍の方を介護職として人材紹介したり、登録の支援などを行っています。
一般的に介護業界は人手不足とされています。実際に介護は大変な仕事でもあります。そんな中で当社は、まずは「働く人を大切にしたい」という考えを持っています。スタッフの方々の一番近くにいる私たちから、日頃の感謝や大切にしている気持ちを、きちんと形にして伝えたい。評価ランク制度や就労時間に応じたポイント付与、携帯電話eSIM貸与など給与制度と福利厚生の充実は、そうした考えを仕組みや制度として実現したものです。
一方で、スタッフの方々に対する管理体制にはまだ課題がありました。働く人を大切にするためにも、スタッフの方々としっかりとつながっている必要があるのですが、その辺りの社内体制が確立しきれていない状態でした。
—マイリク導入の決め手はどのような点でしたか?
まずLINEを使ってみようとした理由は、集客の手段として活用したいと考えたからです。介護職に応募するまでには至らないけれど、何らかの情報が欲しい、当社に興味があるといった方々の窓口や受け皿になると考えました。その役割を担うのがLINE公式アカウントであり、利用目的としてはリード顧客を増やすことと、その後の訴求です。マイリクは、それらを補完するツールとして良いのではないかと、併せて導入することになりました。
そして、課題として挙げていましたスタッフ管理の社内体制確立をLINEで実践しようということですね。当社としては、まずは管理体制の課題解決を優先して行うことを考えました。
稼働スタッフの9割近くがLINE登録済み。マイリク活用はスタッフ管理から潜在層へのアプローチへ

—実際にマイリクを導入してみて、いかがですか?
現在は、LINE公式アカウントやマイリクに関しては、現在活躍中のスタッフの方々との定期的なコンタクトが主な役割となっています。今まで連絡ややり取りをバラバラに行っていたのですが、リッチメニューに集約しました。メニューからお役立ち情報などのコラムが読めたり、マイページへのログインなど、ポータル的な使い方をされている方が多いですね。まずはそういった形で、スタッフの方々の管理ツールとして使用しています。
出稿している求人広告から応募していただいた方々には、営業担当者がLINE友だち登録をお願いしています。現在稼働していただいているスタッフ約500名のうち、LINE登録者は9割近くと、ほぼ大半を占めています。現状、こちらの流入経路からの登録が、比率としては最も多くなっています。順調に登録は進んでいると言えますね。
—ありがとうございます。今後の展望を教えてください。
スタッフ管理体制に関しては整備できましたので、LINEを活用した次のステップに進みたいと思います。
当社は介護人材サービスという事業を行う上で、ポイントは「集客と採用」だと考えています。特に介護職の集客においては「ガチ介護士」というコンセプトを立てており、介護資格者(初任者研修、実務者研修、介護福祉士)の方や介護業界への思いが強い方を重視しています。毎月500~600名ほどの集客数があり、そのうち就業していただくのは100名前後です。集客方法としては求人広告を中心に行っていたのですが、相当数の取りこぼしがある状況とも言えます。そうした現状を変えていくための有効なツールとしても、LINEを活用していきたいですね。
一つ、すでに行っている求職潜在層の方々への働きかけとして、コラム配信を始めています。すると、登録のみでまったく活用されてなかった方が、配信をきっかけに求人情報を探し始めるといった動きも見られるようになりました。そういった方々を対象に、定期接触を図っていきたいと考えています。
コラム配信に関しては、内容に合わせて配信対象者をセグメントしています。潜在層の方、実際に稼働しているスタッフ、各々に対して、コラム内容がその方のためになるものなのか、対象者の稼働状況やタグ付けを見極めて配信することで、よりつながりが深まったり、あるいは潜在層から顕在的な層へとナーチャリングが進むと考えています。
そして、潜在層の方々を獲得した後の求人配信などを定期的に行っていくことを考えています。現在、当社の求人サイト側の仕様変更を進めており、それが実装でき次第行っていく予定です。自社サイトを機能強化してLINEと連携させ、その上で定期配信していくことでデジタルマーケティング戦略が加速し、さらに応募につながりやすくなるだろうと期待しています。マイリクのスコアリング機能を使えば、応募者や求職者のサイト内回遊状況などがわかったり、応募意欲を計測して可視化できるとのことですので、その辺りも使いこなしていきたいです。
それとは別に、当社ならではの施策として、あえて紙の社内報をスタッフの方々に郵送しています。さらにそこには、営業担当者からの手紙も付けています。なぜLINEでデータとして送信できるのにわざわざ郵送という手段を取っているかというと、私たちから声をかけている、いつも気にかけている、ということを伝えるためです。まったく効率的ではない、時にはおせっかいに感じることかもしれませんが、こうして時間も手間もかかることをやっている、一人一人を大切にしている温かさのようなものが伝わればいいと考えています。
一方で、LINEの主な利用目的は、応募には至らなくても情報収集はしたいといった潜在層の取り込みです。彼らに対しては、求人情報を提供することとはまた別の形で、不満や不安を解消し、コミュニケーションを取っていくためのツールとして、LINEやマイリクをもっと活用したいと思います。
LINEをはじめSNS活用など集客のための施策としてデジタルな部分があると同時に、必要であると信じてアナログな部分を残しておく。これからも、双方のメリットをうまく活用しながらさらなる事業展開へとつなげていきます。



