ほぼ全員がLINE利用者という20代と向き合うため、公式アカウントとマイリクを採用
—「マイリク」の導入前は、どのような課題をお持ちでしたか?
元々当社は人材派遣事業を営んでおり、そこで培ってきた人材サービスのノウハウ等を活かして新たに人材紹介業を起ち上げました。その認知度アップのためにWeb広告とSNSの運用を行い、潜在転職者を広く取り込みたいと考えています。
人材紹介のターゲットは20代の若年層に特化しているのですが、彼らは第二新卒だったり社会人歴もまだ浅い方が多く、やりたいことや将来像なども未だ定まってないケースが多いです。そんな方々に様々なアドバイスをしつつ、転職サポートを行っていたのですが、当社とのやり取りがメール中心だったため情報自体が見られていないことが多々あるという状況でした。若い人たちはメールを見ない、という傾向があることは承知していたものの、ならば彼らに人気のLINE導入となると、セキュリティ面や情報のブラックボックス化といった懸念があり、なかなか踏み切れずにいました。
—そこから、LINE導入を決めたきっかけ、また「マイリク」導入に至る決め手は何だったのでしょうか?
まず、情報のブラックボックス化やセキュリティ面の不安や懸念は、LINE公式アカウントを活用することで払拭できるということ。そして会社として、LINEを活用した方が若い求職者の方々とつながりやすく、結果として売上に結びつく可能性が高いと判断したことが大きいと思います。一概には言えませんが、私たちが接している若い方々は、メールではコミュニケーションしづらく、電話にも出ない場合が少なくありません。ですがSNSなら、とりわけLINEならコミュニケーションが成り立つということが多いのです。私たちがお会いしてきた若い方々で、LINEを使っていない人はほぼいませんでした。悩みを抱えながら転職活動しようとしている彼らとやり取りをするツールとしては、やはりLINEが最適だろうと考え、導入を決めました。とはいえ社内でもLINEに対する反応は様々で、全員の意思を統一し、導入に至るまでは、検討当初から2年ほど要しましたね。
またLINEを使うからには、より優れた拡張ツールが必要だろうと考えました。「マイリク」は人から紹介されたのですが、人材サービスに特化している点が他とは違いましたね。他社の拡張ツールもある程度できることは増えるものの、業種が絞られていないせいか広く浅い印象がありました。「マイリク」は人材特化と言うだけあって、人材サービスに必要な機能が全部詰め込まれているイメージでした。
メールを見ない、フォーム登録に至らない潜在層に対し、LINEで約14倍の登録数を達成

—導入後の成果は、いかがですか?
当社の場合、派遣事業ではWeb広告で集客をして、LPから登録してもらう形を取っているのですが、そこでは問い合わせフォームしか設けていませんでした。人材紹介ではフォームに加えてLINE登録のQRコードを設置したところ、これまでの約14倍の登録者数となっています。あくまで感覚的な話ですが、現在の登録者の割合は、LINEが7~8割でフォームが2~3割くらいだと感じています。
フォームから登録される方は、何項目かの個人情報を入力する必要もあり、すでに転職に関して顕在的な意欲を持っている方が多い。一方で、まだそこまで考えてはいない潜在層の方々は、フォームはハードルが高いけれどLINEなら登録しておこうか、どんな情報があるか見てみようか、という方が多くいらっしゃいます。私たちはそういった潜在層を広く取り込みたいと考えていたので、LINEで友だち登録者数が増えたことには手応えを感じています。
ただ、潜在層の方々は離脱するのも早い場合があります。欲しい情報だけ見たり、様子見が終わった方が離れていく。LINE登録者とフォーム登録者を比べると、そうした意欲の違いが現れるので、それぞれに適した対応を行っていけるよう注視しています。
—運用に関しては、どのように行っていますか?
いくつかの項目でセグメントして、求人配信を行っています。頻度はあまり多すぎてもブロックされてしまう恐れがありますので、現在はコンスタントに1週間から10日に1回くらいのペースで配信しています。クリック率も2割ほどあり、なかなか優秀だと思われます。たとえば事務職限定の際はセグメントされた方に向けて配信できるので、一斉配信よりもクリック率は上がる傾向にありますね。
それから運用していく中で、少し物足りなかった点をバージョンアップで改善していただけたのは助かりました。求職者側から職務経歴書や履歴書を添付データで送れるような仕様を加えたのですが、より人材サービスに特化したツールとして、求職者側も管理者側も、双方が使いやすくなったと思います。
—ありがとうございます。今後の展望について教えてください。
新規ではじめた人材紹介サービスで、LINEと「マイリク」を活用しての自動化、デジタル化が進められており、また求職者・登録者とのコミュニケーションでも一定の成果が見えてきているので、その手法を人材派遣サービスにおいても反映させたいと考えています。ただ当社の人材派遣に関しては、現状稼働しているシステムもあるため、それらのデータ活用や整合性などを見ながらの展開になると思います。
「マイリク」の機能に関しても、もっと使いこなしていきたいですね。当社では、登録者の方からLINEで情報を送っていただければ、こちらで履歴書や職務経歴書を作成してさしあげるサービスも行っているのですが、「マイリク」にもWeb履歴書という機能があるとのこと。そういった、痒いところに手が届くような機能をうまく活用しきれたら、当社としてもさらにサービスや満足度の向上につなげられると思います。



